Junqueira FMD, Nadal JAH, Brandão MB, Nogueira RJN, de Souza TH.
High-frequency oscillatory ventilation in children: A systematic review and meta-analysis.
Pediatr Pulmonol. 2021 Jul;56(7):1872-1888. doi: 10.1002/ppul.25428. Epub 2021 Apr 26. PMID: 33902159.
背景
- 成人では、high‐frequency oscillatory ventilation (HFOV)とconventional mechanical ventilation (CMV)では有意な差はなく、HFVOではむしろ害があるかもしれない。
- 小児において、メタ解析してみた。
要点
- 2020年12月までのRCTと観察研究、生後28日-18歳、HFVOとCMVを比較
- Primary outcomeは死亡率。人工呼吸期間や集中治療室滞在日数、血行動態を比較。
- RCT 5つ、観察研究 6つ。平均8.2ヶ月。RCTでの死亡率はRR 0.93 (95% CI, 0.72–1.20, I^2 = 0%, p = .74)。観察研究も両群で有意差なし。
Figure 2. 低酸素性呼吸障害に対するHFOVと死亡率

注意点・コメント
- 臨床的にHFOVの効果を感じる酸素化や二酸化炭素というアウトカムは設定されておらず、人工呼吸期間や生存などの臨床的患者予後は変わらないという結果。
- 小児を対象としているが、平均生後2ヶ月の研究から、平均12歳の研究まであり、患者背景はかなり異なる。
- コントロールであるCMVの設定が様々(または詳細不明)であり、コントロールがどの程度”protective strategy”なのかに疑問が残る。
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