コヘルツ論文セレクション 
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循環

動静脈血の二酸化炭素分圧の差:メタ解析

Al Duhailib Z, Hegazy AF, Lalli R, Fiorini K, Priestap F, Iansavichene A, Slessarev M.

The Use of Central Venous to Arterial Carbon Dioxide Tension Gap for Outcome Prediction in Critically Ill Patients: A Systematic Review and Meta-Analysis.

Crit Care Med. 2020 Dec;48(12):1855-1861. doi: 10.1097/CCM.0000000000004578. PMID: 33003080.

背景

  • 動静脈血の二酸化炭素分圧の差は、微小循環のマーカーとして用いられる可能性がある。
  • 成人でメタ解析してみた。

要点

  • 2019年10月まで、18歳以上、CO2 gapについて調べた研究
  • CO2 gapが高い(>=6 mmHg)と低い(< 6mmHg)で二群化。Primary outcomeは28日死亡率。ORでメタ解析。
  • 21の研究、2155患者。全て観察研究。CO2 gap高値は、死亡率と有意に関連(OR 2.22, 1.30-3.82, p=0.004)。その他、乳酸値、心係数、混合静脈血とも有意に関連。

Figure 3. 動静脈二酸化炭素分圧の差と死亡率

注意点・コメント

  • I^2は59%と、heterogeneityは中等度。内科、外科など、様々な患者が含まれているから当然か。
  • CO2 gapのカットオフが研究によって様々。また、全て観察研究であるが、動静脈血が同時に測定されているか不明。呼吸器設定やCO2産生量の違いにより、若干の時間差が大きなCO2 gapとして現れてしまう。
  • 重症度のマーカーとして使えるようであるが、乳酸などに比べ有効かどうかは不明のまま。
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木村聡
小児心臓麻酔や集中治療に関わる文献を、浅く、でも少しだけ掘り下げて紹介したいと思います。