Shi J, Tan L, Ye J, Hu L.
Hypertonic saline and mannitol in patients with traumatic brain injury: A systematic and meta-analysis.
Medicine (Baltimore). 2020 Aug 28;99(35):e21655. doi: 10.1097/MD.0000000000021655. PMID: 32871879; PMCID: PMC7458171.
背景
- 頭蓋内圧亢進症に対し、マンニトールや高張食塩水が使われることがある。
- その効果をメタ解析で比較してみた。
要点
- RCT、2010-2019年、3%高張食塩水と20%マンニトールを比較
- ICPの変化やonset, 効果時間をメタ解析。Random-effectを用いるかどうかはI^2のheterogeneity次第。
- 10個のRCTから544名。OnsetやICPの変化に有意差はなかった。効果時間やCPPに関しては、高張食塩水の方が良かった。
Figure. 3%高張食塩水と20%マンニトールの頭蓋内圧低下作用の比較

注意点・コメント
- 仕方のないことではあるが、研究間での患者背景やregimeの差は当然問題となる。例えば、高張食塩水やマンニトールの投与量や投与速度はバラバラと予想される。
- Fix effectかrandom effectかを、I^2によるheterogeneityから決めているため、研究数が少ない本メタ解析ではunderpower。
- 効果だけでなく、vitalや電解質への影響も比べたいところ。
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