Wang Y, Zhu W, Luo BR.
Continuous feeding versus intermittent bolus feeding for premature infants with low birth weight: a meta-analysis of randomized controlled trials.
Eur J Clin Nutr. 2020 May;74(5):775-783. doi: 10.1038/s41430-019-0522-x. Epub 2019 Oct 28. PMID: 31659243; PMCID: PMC7222868.
背景
- 小児の経腸栄養には、間欠投与と持続投与が存在する。
- 持続投与ではガストリンやインスリンといったホルモンが一定に保たれ、吸収やエネルギー消費という点で利点があると考えられている。
- 間欠投与は、より生理的であり、ホルモンの上昇によって消化管の発達といった利点が考えられている。
- どちらが良いのか、結論はでていないので、メタ解析をした。
要点
- ランダム化比較試験、37週未満で2500g未満、間欠投与と持続投与の比較
- Feeding performanceとして、full feedまでの日数、出生時体重まで回復の期間、入院期間、経静脈栄養期間などを評価。
- 8つのRCT。Full enteral feedまでの期間の差は、0.98 (95%CI 0.26-1.71, p=0.008)と有意差あり。その他、feeding intoleranceなど全て有意差なし。
コメント・注意点
- 8つのRCTのうち、一つは学会の要約のみで、含めていいか疑問。Full enteral feedに関しては6つのRCT、655名が対象となっているが、その他のoutcomeは2-3つの研究のみで、サンプル不足の可能性がある。
- 間欠投与と持続投与で、feedingをinterruptするcriteriaが異なるはず。そのため、唯一の統計学的差であるfull enteral feedまでの期間は、あまり参考にならない。Enteral feedのGrade-upやinterruptionのprotocolを変更すれば、この結果は異なるものになるだろう。
- 集中治療で持続投与を選ぶ最も大きな理由は、feeding intoleranceであるが、それについては2つの研究しか含まれておらず、検出力不足。Feeding intoleranceの定義を確認しようとそれぞれの研究をみようとしても、citationにミスがあり、どの論文を使用したのかわからない。
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