Adler AL, Smith J, Permut LC, McMullan DM, Zerr DM.
Significance of positive mediastinal cultures in pediatric cardiovascular surgical procedure patients undergoing delayed sternal closure.
Ann Thorac Surg. 2014 Aug;98(2):685-90. doi: 10.1016/j.athoracsur.2014.03.038. Epub 2014 Jun 2. PMID: 24881862.
背景
- Delayed sternal closure (DSC)時に培養検査を提出する施設が多いが、その意義は不明。
- 培養結果とSSIとの関連を調べてみた。
要点
- 単施設、後ろ向き研究、21歳以下、心臓手術、DSCあり
- SSIの危険因子を単変量で解析。培養陽性のpredictorを多変量で解析。
- n=155。11名(7.1%)がSSIとなった。DSC時に培養陽性であった患者は、有意にSSIとなった(p=0.001)。年齢、妊娠週数、ステロイド、開胸は、培養陽性の予測因子。
注意点・コメント
- 培養陽性となった患者は、後々SSIとなる可能性が高い、ということを示した研究。
- DSC時に培養採取されていない患者が除外されており、selection biasとなってしまう(SSIのリスクの高い患者に監視培養している可能性)。
- 胸腔ドレーン抜去まで予防的抗生剤を継続しているが、cefazolinの量が20mg/kgと少な目なのは気になる。
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