コヘルツ論文セレクション 
小児心臓・集中治療に関わる研究を簡単かつ少しだけ読み込んで紹介するブログ
循環

ファロー四徴症根治術後の肺動脈弁置換術とMRI

Therrien J, Provost Y, Merchant N, Williams W, Colman J, Webb G.

Optimal timing for pulmonary valve replacement in adults after tetralogy of Fallot repair.

Am J Cardiol. 2005 Mar 15;95(6):779-82. doi: 10.1016/j.amjcard.2004.11.037. PMID: 15757612.

背景

  • TOF根治術後のPRに対し、PVRを施行することがある。
  • MRIで右室容量の評価をしたい。

要点

  • 単施設、後ろ向き研究、TOFに対して根治術を施行された後にPVRを施行された成人、短報(Brief report)
  • 術前術後のMRIで右室拡張末期期容量(RVEDV)・収縮期容量(RVESV)の変化を比較。
  • N=17。RVEDV(163 to 107 ml/m2, p<0.001 )とRVESV(109 to 69 ml/m2, p<0.001))は、術後有意に低下。術前RVEDV>170 ml/m2やRVESV >85 ml/m2)の患者は、術後RV容量は正常化しなかった。

注意点・コメント

  • サンプル数が小さい。41名中24名がpoor studyやpacemakerといった理由により除外されている。これらがmissing completely at random (MCAR)でない限り、除外はバイアスとなる。
  • 短報であり、limitaitonは多いが、MRIで右室機能を評価しようとする、当時の重要な先行研究。
  • 本研究では、RVEDV<=108 ml/m2, RVESV<=47 ml/m2, RV ejection fraction >50%を、”normal”としている。
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木村聡
小児心臓麻酔や集中治療に関わる文献を、浅く、でも少しだけ掘り下げて紹介したいと思います。